ショパンのノクターン 第１番を聴きながら思うこと

張りつめた切ないメロディのなかにもどこか慰めを感じるような曲だと聴きながら漠然と思っていました。

そんな中、昔読んだ本を読み返しているときに、この曲にしっくりくる描写があるのを見つけました。

私には人間の生活というものは深い悲しい夜のように思われる。

それは、ときおりいなびかりでもきらめくのでなかったら、耐えられないものであろう。

いなびかりの瞬間的な明るさは非常にすばらしく慰めを与えてくれるので、

その幾秒かは、幾年ものやみをぬぐい去り償うことができるのである。

ヘルマン　ヘッセ　「春の嵐」

ショパンという人間はとても繊細で、

身の回りの些細なことにも過敏に反応してしまい、その繊細さゆえに傷つくようなことが多かったようです。

幼い頃から神童として知られ、世間から絶大な人気を誇りながらも自身で公の演奏会に出ることはほとんどなかったそう。

ノクターンの1番はポリーニの演奏が好きでよく聴いています。

あなたは誰の演奏が好きですか？